オフィシャルブログ

NEXT ADVANCEのよもやま話~外構工事雑学講座4~

皆さんこんにちは!

株式会社NEXT ADVANCE、更新担当の中西です。

 

さて今回は

NEXT ADVANCEのよもやま話~外構工事雑学講座4~

ということで、海外の外構工事の資格とその特徴について解説していきます!

 

外構(エクステリア)は、建物や敷地の外部空間をデザインし、整備する重要な分野です。これは単に美観を高めるだけでなく、居住者や利用者の快適性や安全性、環境への配慮を実現する役割を果たしています。特に海外では、外構に関連する資格がプロフェッショナルとしてのスキルと信頼性を証明する重要な要素となっています。

 


外構における資格の国際的重要性

外構分野における資格は、設計、施工、植栽、環境計画といった多岐にわたる専門知識とスキルを証明するものです。特に海外では、資格の取得が個人の専門性を示すだけでなく、国際的なプロジェクトにおいても高い信頼を得るための鍵となっています。

資格が求められる理由

  1. 安全性と品質の保証
    外構工事では、重機の使用、地盤の掘削、植栽の設置など、多くのリスクが伴います。資格は、こうしたリスクを適切に管理し、安全かつ高品質な作業を行う能力を証明します。
  2. 国際的なプロジェクト対応
    グローバル化が進む中で、外構設計や施工を手がける企業は国境を越えたプロジェクトを手がけることが増えています。国際的に認知される資格を持つことは、こうしたプロジェクトでの活躍を後押しします。
  3. 環境問題への対応
    気候変動や環境保護への関心が高まる中、持続可能な設計や施工が求められています。これに対応するための専門知識を有することが、資格によって証明されます。

海外の外構に関連する主な資格とその特徴

以下では、外構分野で特に注目されている国際的な資格について詳しく解説します。

1. ランドスケープアーキテクト資格(Landscape Architect Registration / Certification)

ランドスケープアーキテクト資格は、外構デザインの中でも特に環境デザインや都市計画を専門とする資格です。この資格は、外構を含む広範囲なランドスケープ設計プロジェクトに携わるために必要な知識とスキルを証明します。

  • 主な認定団体
    • アメリカ:ASLA(American Society of Landscape Architects)
    • カナダ:CSLA(Canadian Society of Landscape Architects)
    • イギリス:LI(Landscape Institute)
  • 対象分野
    • 公園や広場のデザイン。
    • 環境に配慮した庭園設計や都市緑化プロジェクト。
    • 持続可能な水資源管理を考慮した設計。
  • 特徴
    • 環境工学や都市計画、生態学に関する幅広い知識が求められます。
    • 資格取得には大学での専門教育や数年間の実務経験が必要です。
    • 国際的なプロジェクトや大規模な開発案件に携わるチャンスが広がります。

2. CLT認定(Certified Landscape Technician)

CLT(Certified Landscape Technician)は、特に施工現場での技術力を証明する資格であり、アメリカやカナダなどで広く認知されています。

  • 資格の概要
    • 主に施工の現場での実践的なスキルを評価。
    • 設計ではなく、外構施工における実務能力が重視されます。
  • 対象スキル
    • 植栽の配置と設置。
    • 地面の整備や舗装作業。
    • 排水や灌漑システムの施工。
  • 特徴
    • 資格試験は実技が中心で、実際の現場作業をシミュレーションする形で行われます。
    • 実務者向けの資格であり、施工の信頼性を高めるために取得が推奨されています。

3. LEED認定(Leadership in Energy and Environmental Design)

LEED認定は、環境デザインや持続可能性を評価する資格であり、建築業界だけでなく外構設計にも深く関連しています。持続可能な外構設計を行うための専門知識が証明されます。

  • 資格の概要
    • アメリカのUSGBC(United States Green Building Council)による認定。
    • グリーン建築および環境に配慮した設計を評価。
  • 対象分野
    • 環境に配慮した材料の選定。
    • 持続可能な植栽デザイン。
    • 雨水利用やエネルギー効率向上のためのシステム設計。
  • 特徴
    • 外構設計と環境保護を両立させるスキルを持つプロフェッショナルとしての証明。
    • グローバルなプロジェクトで特に需要が高い。

4. 樹木医資格(Arborist Certification)

外構の植栽計画では、木々や植物の健全な成長を保証するための専門知識が不可欠です。アメリカのISA(International Society of Arboriculture)が認定する樹木医資格は、植栽に特化したスキルを証明します。

  • 資格の概要
    • 樹木の健康診断や管理、剪定の技術を評価。
    • 環境保護や都市緑化プロジェクトにおいて重要な役割を果たす。
  • 対象分野
    • 樹木の病害虫対策。
    • 都市部における植栽計画。
    • 土壌や水資源管理。
  • 特徴
    • 外構設計の中でも植栽管理の専門家として高い評価を受けます。
    • 特に都市部の緑地管理プロジェクトで需要が高い。

5. CADやBIMのスキル認定

外構設計では、デジタルツールを活用した設計スキルが重要視されています。CAD(Computer-Aided Design)やBIM(Building Information Modeling)のスキル認定は、設計プロセスの効率化や精度向上を可能にします。

  • 主なツールと認定
    • AutoCAD(オートデスク認定ユーザー資格)。
    • Revit(BIM設計ツール)。
  • 対象分野
    • 3Dモデルを用いた外構デザイン。
    • 現場での施工管理や工程調整。
  • 特徴
    • デザイン性と実用性を兼ね備えた設計提案が可能になります。
    • 特に先進国の外構設計では、これらのデジタルスキルが必須。

資格取得がもたらすメリット

海外の外構資格を取得することで、以下のようなメリットがあります:

  1. 国際的なキャリアの確立
    国際的に認知される資格を持つことで、グローバルなプロジェクトや海外の企業で働く機会が広がります。
  2. 顧客からの信頼性向上
    資格は専門知識と技術力の証明となり、顧客やクライアントからの信頼を得ることができます。
  3. 環境問題への貢献
    持続可能な外構設計や施工を通じて、環境保護や地域社会の発展に貢献できます。

結論

海外における外構分野の資格は、単なる技術力の証明だけでなく、環境保護や持続可能な社会を実現するための重要な要素でもあります。それぞれの資格が持つ特徴や役割を理解し、自身のキャリアや目標に合った資格を取得することで、プロフェッショナルとしての道がさらに広がるでしょう。

外構は、生活環境を豊かにし、社会全体に貢献する分野です。その中で、資格を持つ専門家は未来の空間づくりをリードする存在となります。今後も外構分野の発展とともに、資格の重要性はますます高まっていくことでしょう。

 

お問い合わせはお気軽に♪

お問い合わせ↓↓をタップ